旧家の門口のサイカチ

2014 03 15
胆沢区南都田、胆沢文化創造センターの北側の旧家の門口に
市指定文化財の樹齢200年以上のサイカチの木があります。

案内板には
昭和30年代までは、町内あちこちの旧家の門口にそびえていたというが現在ではわずかしか残っていない。
サイカチの実は、セッケンが普及するまで、洗剤として貴重なものであった。

と書かれています。
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門口にサイカチの木を植えたその理由については、
悪魔払いの意味や鎌倉・室町時代にこの一帯を統治していた「葛西氏」に
関係しているなど諸説あるようです。
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3月とはいえ、毎日のように雪が降っているので春はまだまだ遠く、
サイカチの木も寒々とした様相ですが、
夏にはしっかりと葉を茂らせ、黄緑色の花を咲かせ、落花で路を覆います。

その頃にまた、このサイカチの木のその若々しい姿をお届けします

お盆料理の一品にどうぞ。

2013 08 11
やっと夏らしくなった胆沢区。でももう立秋を過ぎ、暦の上では秋なんですね。

お盆も近づいてきて、帰省客をお迎えする準備にも忙しくなってきた頃と思います。

毎月第一水曜日に開かれている渡辺貞子さんのお料理教室、
今回はお盆に作りたい三品を教えていただきました。

一品目は『なす』、今が旬の食材ですね。調理法がマンネリ化してきます。
二品目は『やき麩』、水で戻して使います。
三品目は『吉野くず』、これは必ず『吉野くず』を使ってくださいとのこと!!
さぁ、なにができるんでしょう!!
食べることが一番の楽しみもちろん、少しでもお料理の腕が上がることも期待してます
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吉野くずで作るのはくるみ豆腐です。
精進料理などで作られていたゴマ豆腐やくるみ豆腐。
冷やして固めなければなりませんので、一番初めにとりかかります。
くるみは軽く炒ってすり鉢ですります。
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丁寧に裏ごしし、くるみの残りが少なくなるまで、する、裏こすを繰り返します。
うらごしはなるべく目の細かい物で。そうしないとざらざらした舌ざわりになってしまいます。
鍋にくず粉、砂糖を加え、水を少しずつ入れて良く混ぜ合わせて、裏ごししたくるみを混ぜたら、
鍋の底から練り混ぜ、火にかけます。焦げ付かせないよう混ぜながら火にかけ、弾力が出たら、
水にぬらした型に入れ、冷やし固めます。
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型に入れた後、ちょんちょんとへらでさし、中の空気を抜きます。
つゆは、だし汁、みりん、薄口しょうゆ、塩をいれひと煮立ち、さましておきます。

次は、『なす』、この日の朝採ってきたばかりのつやぴかの『なす』、すでに美味しそうです。
ヘタをきって、縦に六つ割りにして水にさらしてアクを抜きます。
しばらく置いてアクを抜いたら、水気をふき、油であげます。
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だし汁、砂糖、しょうゆ、みりんで作りひと煮立ちさせ、冷やしておいた煮汁に、
揚げたなすを漬け込んでおきます。

ここでは必ず一番初めにだし汁を作っておきます。
だし汁は、水、だし昆布、花かつおでとります。そのおいしいだしが、
各お料理に使われます。

続いては、『やき麩』です。
水に戻して、水分をちゃんととり、一口大に切ります。
130807004.jpg材料は、ショウガのすりおろし、しょうゆと酒です。
これって何かを作るときの味付けですよね。
さてなんでしょう?

水気をきった麩に先のしょうが、しょうゆ、酒を
混ぜあわせて味をつけます。

そして、片栗粉をまぶし、油で揚げましょう。二度揚げするとさらにかりっと綺麗に揚ります。
すると、じゃじゃーんまるで『鳥の唐揚げ』でしょう!!
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味も食感もまるで唐揚げ、お肉が苦手な方にもお薦めです。

そして、参加するお母さん達からの差し入れもこの教室での楽しみのひとつ。
今回は枝豆ときゅうりのお漬物、いただきました。
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きゅうりを切って塩を振っただけ、ふのりを入れただけ、といいますが、
そのやわらかな塩加減、ふのりを加えるアイディア等もとても勉強になります。

本日のランチメニューは、麩の唐揚げ、なすの煮びたし、くるみ豆腐の三品です。
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どうぞ召し上がれ はい、いただきます。

色鮮やかでやわらかな食感のなすの煮びたしは、冷蔵庫で冷やして食べたい一品。
きちんと取っただしの風味がいつもより上品な味に仕立てています。
細切りのショウガを添えていただきます。 

鳥の唐揚げにも引けを取らない麩の唐揚げ。
この初めての出会いに感謝したい気分です。

そして、くるみ豆腐。つゆをかけて、わさびをのせていただきます。
なめらかでやわらか、この手作りの味を知ったら売っているものはもう食べられないとか。

やさしいおふくろの味でお客様をお迎えしたいですね。
お盆料理の一品に、今回ご紹介したお料理をどうぞ加えてみてください。

前回の記事もご覧下さい。
2013-03-27 渡辺貞子さんがつたえる おふくろの味 

オクレオクレオクレヤ イネノムシ オクレヤ

2013 06 11
田植えがすんだこの頃の夕方、若柳・市野々地区で行われる虫送りの行事。
先頭を歩く小学高学年の子が吹くほら貝の音のあと
「おくれ おくれ おくれや 稲の虫 おくれや」と声を合わせて唱えます。
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田の虫を追い払い、豊作を祈る虫送り、
手に持つのは桑の枝、桑の葉に虫を寄せるため、また、まだ青い桑の実を虫に見たてて、などの
意味合いがあるそうです。

周辺のみなさんは、ほら貝の音と唄がきこえると
門口に出て待ち、子供達へのお礼のお菓子やお団子を持たせます。
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いつから行われているのか、定かではありませんが、
おじいちゃんのおじいちゃん、そのまたおじいちゃんの時代から続く行事。
おじいちゃん達が子供の頃、集落の子供が60人もいた時代には、
夜暗くなってから子供達だけで行われていたそうで、
ご褒美にもらえるお団子が嬉しくてみんな楽しみにしていた行事だったそうです。
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現在は住民みんなが参加して行われているこの行事、
途切れることなく続けられているのは胆沢区でもこの市野々地区のみとなっています。

今年は6月9日(日)の夕方行われました。
市野々地区のみなさん、ご協力ありがとうございました。

田植えの作法

2013 05 20
先日ご紹介した水口に祀るユキツバキ:於呂閇志胆沢川神社
そこで紹介した水口にユキツバキと笹の御守札を祀る南都田の村上健喜さんのお宅で
5月14日(火)いよいよ田植えが行われました。

5月14日(火)は「一粒万倍日」(いちりゅうまんばいび)、
毎年、農事暦のこの日を意識して農作業の日程を組んでいるそうです。

作業が始まる前に、先ずは自宅前にあるビニールハウスのなかの苗に、
米俵をかたどった赤飯3個をお供え。そっと手を合わせます。
赤飯2
赤飯1
そして田植開始。先ずは、ユキツバキの御守札を刺していた水田から苗が植えられました。

田植え前に赤飯をお供えしているのは、今ではほんのわずかの農家だけになったということです。

苗が植えられた田んぼ、苗はまだひ弱で水田におぼれそうですが、
すぐにたくましく根を張り、秋には豊かな実りをもたらします。
田植え1
水を見廻りに来たときには必ず手を合わせて拝むユキツバキと笹の御守札が
苗の成長と作業の安全を見守ってくれます。

赤飯のお供えについて
胆沢町史民俗編 第5章年中行事 第3節春夏の行事に次のような記載があります。 
○初田植の朝は、どこの家でも小豆飯かフカシ(又は赤飯)をして仏壇・神棚にあげて食べた。
○・・・・・丑持柱のない農家では、竈の前に苗三把あげ、小豆飯三個あげておがんだ。
 この小豆飯のオニギリ三個を食べると、田植中腰が痛くないといって、少しずつわけて食べた。
 (若柳香取・松原・丑転・小山大谷地方面)
○現在は田植が田植機械であるので、北丑転の加藤さん宅では苗箱の上に小豆飯をにぎって
 三個あげておがんでいる。ここ以外はほとんど実行されていない。丑持柱は家屋の中心であり、
 竈は毎日飯や食べものを煮炊きする場で、カマドの神がいるところから、
 「これから田植をするが、今年も豊作でありますように、また今年も竈の御世話になるように、
 大豊作で丑持柱を中心になんとか生活ができますように」とカマドの神に捧げ願う行事である。


皆さんのお宅の田植えの作法はどういったものですか?
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