訛って『キャマダ』

胆沢区小山方八丁に替馬壇と呼ばれる地区があります。

そこに設置された看板には、次のように書かれています。

　替馬壇（キャマダ・伝承の俗称）
前九年合戦（永承6年・1051）の際、八幡太郎義家が、
安倍貞任を追って船戸の西北の地に来た時、
愛馬・香月は連戦の疲れからか、遂にこの地に倒れた。
近郷の民が気の毒に思い、換馬を奉り丁重に葬り、
径三間余の塚に堀を廻らし弔いました。
　後に、そこは壇山と呼ばれる山林となり、牛馬の埋葬地となりました。
昭和40年代、耕地整理の際、試堀調査され、既に盗掘を受け、
何も検出されませんでした。
換馬壇は、元、佐々家中佐藤家の屋号となっています。

前九年の役で安倍氏が八幡太郎義家に追われ逃げたルートと言われるところには、
様々な伝説が残され、ゆかりの地とされています。