水口に祀るユキツバキ:於呂閇志胆沢川神社

2013 05 12
4月29日(月)胆沢区若柳土橋の於呂閇志胆沢川神社で開催された春の例大祭。
この春の大祭では、猿岩に咲くユキツバキと笹を田んぼの水口に祀るための神事が行われます。
平安時代から一千年以上も受け継がれている風習と伝えられています。
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ユキツバキと笹、お札からなる御守札、毒虫除けとして、また豊作祈願として
古くから信仰されてきました。
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主に県南地区の農家のかたが御守札を求めていらっしゃいます。
その家で一番初めに水が入る田んぼの水口に祀るのだそうです。

大祭の数日後、ユキツバキと笹の御守札を求めた南都田の村上健喜さんの田んぼで
御守札を祀るところに立ち会いました。
ユキツバキ1
村上さんのお宅では、お札が汚れないようにビニールで包んで祀ります。
ユキツバキ2
ココが水口、今年初めて田んぼに水を入れます。
お札を祀る時期は、各家々で異なるようで、4月29日大祭のその日の内に、という家や
田植え後というところ、さまざまのようです。

こうして田んぼの水口に祀られたユキツバキは1年の田んぼ仕事が終わるまで、
このまま祀られ、1年の農作業と稲の成長を見守ります。

今度気をつけて見てみて下さい。
田んぼの水の入り口、於呂閇志胆沢川神社で永く執り行われてきている
ユキツバキを祀る風習を目にする事ができるかもしれません。
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