胆沢ダム竣工  胆沢扇状地に広がる夢

2013 11 20
胆沢ダムの竣工式が11月16日(土)胆沢ダム管理庁舎で執り行われました。

ダム竣工式
来年4月からは本格稼動が予定されています。

竣工式を間近に控えた11月半ば、胆沢ダム周辺の観光資源視察に同行させてもらい、
ダム右岸の展望台へ行ってきました。
ここはまだ周辺工事中のため一般の立ち入りは禁止されています。


戦後の石淵ダム建設、そして平成の胆沢ダム建設、これらの建設は、
生まれ育った山や川がある暮らしから移転を余儀なくされた方々の犠牲の上にあるものですが、
同時にこの地域の人々に大きな夢を抱かせた事業でもあったと思います。

そしていよいよ昭和58年の実施計画調査開始から約30年を経て、胆沢ダムが完成しました。
かんがい用水の補給、水道用水の供給、水力発電、そして洪水調節など、
多くの役割をもち、奥州はもとより岩手県南の暮らしを支えることが約束されています。

その胆沢ダムの役割を伝える事と共に、自然環境にも最大限の配慮をして建設された胆沢ダム周辺の
美しい景観、その素晴らしさをどう伝え、どう守り続けていくか、
そのビジョン作りが進められています。

胆沢ダムの右岸を登ったところにある展望台、
胆沢ダムに張り出すように堤体を眼下に見下ろします。
いずれはダム堤体や管理庁舎も一般開放される予定ですが、現在は立ち入りができません。
131114奥州湖眺望4 131114奥州湖眺望3

この展望台からは、胆沢扇状地の起点から東の北上高地までの景色を眺望できます。
131114奥州湖眺望1
空気が澄んだ日ならば北から南へ広がる眺望が望めます。
奥州の夜景を楽しむ事も、遠くの夜空にひらく夏の花火をながめることも出来そうです。
朝晩、春夏秋冬に素晴らしい展望を見せてくれそうなこの場所、
胆沢いちおしのスポットとなることは間違いなさそうです。

そしてこの場所は、胆沢扇状地最古の堰と言われる旧穴山堰の取水口跡と一致します。
この場所は何百年も前から胆沢に生きる人達の要であったと考えられます。
西に目を移すとそこには白く雪の衣を羽織った焼石連峰がそびえます。
そこから流れを発する胆沢川がダムへと注ぎ、下流を潤しながら北上川へ、
その一連の流れをこの場所にいながら眺めることができる眺望台となっています。
131114奥州湖眺望2
またダム周辺はエメラルドに輝く奥州湖、ブナ原生林、カタクリの群生地など
自然の宝庫ともなっており、これらの魅力的な資源の活用なども考えられます。

胆沢ダムの完成によってもたらされるものは恵の水にとどまらず、
地域再生という新たな大きな夢を抱かせ、未来へ一歩を歩み出しました。
桜の植樹や地元住民の手によるフラワーロード計画など、新たな地域作りは始まっています。

2013-11-11 徳水園~胆沢ダムへつなぐ 水仙のフラワーロード大作戦
2013-11-03 桜の回廊に続く!!胆沢ダム直下に記念植樹←こちらもご覧下さい。
Comment
神奈川のmomokoです。
今日のブログを拝見し、様々な想いがこみ上げてきました。

私が小学生の頃、ダム建設の話を耳にし、
"夢の様な話だなぁ〜"
と、子供心にウキウキした事を覚えています。
しかし、現実には様々な問題が。そんな中、祖父は地域の発展を一番に考えていました。当時の苦労話をよく聞かされたものです。
最終的に実家も移転。幸いにも、ご近所さんに恵まれ、新しい土地は住み良い場所へと変わりました。

今年の紅葉が深まる頃、祖父が、
"山へ行って見でぇなぁ"
"あの山はどうなってるかなぁ"
と、しきりに言うようになったとか。新しい土地で平和な日々を過ごしていても、いつも心の中では生まれ育った市野々の山を想っていたのでしょう。

そして、先日…祖父は90年の人生を終えました。
きっと、大好きな山の近くにある市野々にあるお墓に入るのを楽しみにしているはず…。
"地域再生"という祖父の想いを胸に、これからの地域活動を見守って行きたいです(^^)
momoko様
おじい様のご冥福をお悔み申し上げます。
とともに、このダム完成により奥州が水危機から救われる事と思います。
実施計画調査開始から約30年、ダムの完成と共に得たものや失ったものものは数多くあることと思います。
いつまでもおじい様の思い出とともに、胆沢ダムを見守っていただけたらと思います。
そして、かたちは違えど、今後胆沢ダムの完成がおじい様の思いだった地域発展の手助けになればと願っています。







ありがとうございます。
ありがとうございます。
しんみりとしてしまうコメントで失礼しました。さぞかし、お返事に困られた事でしょうね…すみません。

私は、胆沢から遠く離れた地で故郷を思っているわけですが…
このブログの大ファンです。

このブログで紹介された事は、母との会話にも出てきますし、同級会でも話題になったりしました。
今年の夏、祖父と穴山堰のブログや写真を見ながら、思い出話をした事も思い出しました。

情報発信は大変なお仕事でしょうが、その情報は沢山のエネルギーを生みだします。
そのエネルギーは、その地域に活力をもたらします。
ですから、まさにこのブログは地域再生の大きな一歩だと思います。

と、感謝の気持ちを込めて熱弁させていただきました。
毎日9時に更新されるのは、大変なご苦労と察しますが…
これからも、楽しみにしております(^-^)/
momoko さま
momoko さま
このようにコメントをいただいたり拍手をいただいたりすることが、
私達にとって大きな励みになります。momokoさま、いつもありがとうございます。

おじいさまは石淵ダム建設前のこの地の風景も見てきたんですね。
変わりゆく故郷の風景を、どんな想いでみつめてきたことでしょう。
おじいさまの思い出に残っていた故郷の風景、是非momokoさまが伝え続けてください。
そして、私達にも教えてください。

石淵ダムのある場所には展望広場が整備され、そこには水没移転者記念碑が建立されました。
まだ整備中のため立ち入ることはできませんが、そこからの風景もとてもきれいでした。

山の風景は変わってしまったかもしれませんが、
たくさんの皆さんがいまも心に大切に想う故郷、ダム周辺、
この場所の素晴らしさ、美しさを伝えることができれば
この地を大切にしてきた皆さんの想いも少しは伝えられるかな・・・とも思っています。

毎日のブログ更新、時々大変な時もありますが、
近頃はネタ探しも楽しくなってきました。

情報提供も増え、みなさんに助けられてブログ運営しています。

なんにもないようにみえても、結構いっぱいあるもので、
お伝えしきれないこと多々あります。すみません。

先日の干し柿作りの記事のように行き当たりばったりの突撃取材みたいなときは
声をかけるまでしばらく逡巡します。拒否されたら悲しいな i-241
怪しまれるよなーi-229とか i-201
でも胆沢の皆さんは結構優しく受け入れてくださるので、
勇気を振り絞って、アポとったり、突撃取材を試みたりの毎日です。
それもやっぱり、見ているよ、と言ってくださったり、
ひそかにブログをみていてくださる皆さんが、
私達に勇気を与えてくれたりしているのです。

momoko さま、帰省の際には案内所にもお立ち寄りくださいね。
いつもありがとうございます。これからもどうぞよろしくおねがいします。

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